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小桜館(旧西置賜郡役所)

明治の面影を残す「長井市指定文化財」

文教の杜の一角にある、明治11年に建立された旧西置賜郡役所。
当時の日本では珍しい「上げ下げ窓」「板張りペンキ塗装」「ファンライト」「ディンティル」などの技法を使った擬洋風建築と言われる建物で、現存する郡役所としては山形県で1番、全国では2番目に古い建物です。西置賜郡を取りまとめる役所として、かつて小桜城があったとされる町の中心地に建てられたものです。
平成8年より「長井市指定有形文化財」の指定を受け、平成16年に一部改修工事をし、市民の公募により「小桜館」と名を改め、平成22年に保全行為を行い市民の文化・芸術の場として利用されています。建物内を見学することができます。
明治11年12月の創建で、同年7月の郡区町村編成法発布を受けた、全国一早い洋館造りの郡役所です。当時の長井の勢いを今に、そして未来へ伝える貴重な建築物です。建築費用3千5百円は西置賜郡46ヵ村で調達し、建設地は高台で水はけが良い現在地になりました。様式は、欧米の建築構法を取り入れながら日本の棟梁が作った「擬洋風」造りです。建物の特徴は、石積みの連続基礎や全面ペンキ塗りの下見板張に「上げ下げ窓」が並ぶ外壁、バルコニーのついた神社のような玄関ポーチ、など数多くあります。昭和57年以降は倉庫でしたが、平成に入ると歴史的建造物の利活用が求められる時代となり、平成22年より周辺環境とともに復元工事が行われ、再び市民に利用される建物となりました。

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