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白い野ばら

いつもの散歩路、ちょっとコースを変えるとノイバラ(野茨)の白い花が満開だ。
そう、あの「イバラの道」の野イバラだが『野ばら』のことだ。

「白い野ばら」といえば団塊の世代の方々は青春時代のヒット曲となるのだろうが、今日は長井市の姉妹都市に敬意を表し格調高くドイツの歌曲を思い出そう。

小・中学校の音楽の時間に誰でも1度は歌ったことのある「童は 見たり 野中のばら」のあの曲、もともとはゲーテの叙事詩が先にあって人気が高く、ドイツでは150曲以上歌曲がつくられているのだとか。
そのうち残ったのがシューベルトとウェルナーの2曲。
小中で歌うのはウェルナーが多いそうだが、歌詞は両者同じであることをご存じだろうか?
ゲーテがギヨオテと表記されていたころ近藤朔風という詩人が作詞したものだが、原詩の話の内容が実にうまく七五調にのせてうたわれている。ローレライ、菩提樹も近藤朔風の作品だ。

蛇足ながら、当時の日本一のドイツ語の大家森林太郎(鴎外)もギヨオテと表記していた。
 「ギヨオテは おれのことかと ゲーテ言い」

2016.06.08:[案内人新着]
偏屈老人
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