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紅い野 ばら

我が家の敷地の片隅に昔から生えているイバラ、草刈りや雪囲いなどの作業時、肌を引掻かれるやら、衣服に絡みつくやらじゃまでしょうがない。
親の代から何十年にわたり根元から伐採して根絶やしをはかってきたが、今に至るも衰えることなく花を咲かせ続けている。

今年もまた白いノイバラの開花に遅れること2週間程度で紅いイバラが鮮やかに咲きそろった。
「○○バラ公園」「××薔薇園」などへ出かけた折に買ってきて丹精を込めた(つもりの)バラが年を経るごとに色あせ劣化していくのに、長年虐待され続けてきた紅いイバラは逆に盛んになり、鮮やかさを増していくようだ。よっぽど土があっているに違いない。

そういえば何かの本に「その生命力は根絶するのがむずかしい」と書いてあったようだ。

こうなったらこちらも根絶など企てず、棘の痛みをがまんして「紅い野ばら」を『飽かず眺めて愛でる』ことにしようか・・・・
『紅(くれない)匂う』野なかならぬ我が家の野ばらを。

2016.06.12:[案内人新着]
偏屈老人
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