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宮舟着場跡

”山の港町”ながいの発祥の地

江戸時代、京や大阪、江戸への主な輸送手段は北前船での航路により酒田と上方の公益が盛んになり、県内の内陸へは酒田から最上川をさかのぼり左沢(あてらざわ)までが精一杯でした。
元禄7(1694)年、米沢藩の御用商人西村久左衛門が2年3ヶ月の歳月をかけ、難所と言われた黒滝の瀬の岩盤掘削工事をし、酒田から左沢そして長井までの最上川を川舟で航行できる宮舟場が完成し、米沢藩の表玄関の役割を担い、藩の陣屋や蔵などが建てられました。その後、藩直轄の事業となり、米の上米蔵3棟とお役屋が建ち、物資交流の拠点となり、宮・小出(こいで)が商人町として急成長し、大きな問屋や豪商が立ち並び、上方との文化交流も行われました。
上方へは、塩・木綿・古手・小間物・綿・干し魚・畳表などが輸入され、長井からは米・雑穀・青そ(あおそ)・真綿・絹糸・紬・漆・漆ろうなどが輸出されるようになりました。
平成23年9月、舟通し水路が完成しました。

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